素直になれないっ
ライバル?
「先ほどは感情的になり本当に申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます」
あたしと東雲が戻ってきた時には、もう大体和解していた。
まあ、結局北高の人達が悪かったと判明。
東雲達が悪くないとわかってそれはよかったんだけど、
あたし個人としては一方的に怒った事やら、
人前で泣きじゃくるやら、
なんやかんややらかしっちゃって恥ずかし過ぎる・・・。
正直言ってこの場にいるのも恥ずかしい・・・。
穴があったら隠れたいってこの事を言うのね・・・・。
「いえいえそんな、こちらこそ不躾に何も知らぬままそちらの生徒を疑ってしまい申し訳ありませんでした」
あっちの会長は深く頭を下げ優しく微笑んできた。
「そんな!あたしの方が悪いので謝らないでください。本当にごめんなさい」
本当に申し訳なくて、恥ずかしくて、何度も何度もそう言って頭を下げた。
「本当にいいですよ。もうよしてください」
「でも・・・・」
「凛、もうよいと言っているからその辺にしておけ。きりがないぞ」
碧に止められてこのやり取りは終わった。
今のあたし絶対に顔赤いだろうな・・・。
誰にも顔見られたくない・・・。
早く帰りたい・・・。
「もしよろしかったら食堂でお茶でもしていきませんか?」
えー!!
早く帰りたいと思った矢先に、
・・・やっぱり恨まれてる?
焦って碧の顔を見ると縦に顔を頷かせている。
うう~、やだ・・・・
でもこれからの事を考えると今ってすごく大事よね。
「はい、喜んで」
できる限り笑顔で返事をした。