【企画】バトルだ、バトル!【キャラバト】
(――)
誰もいないゴミ沼からごぽごぽと気泡が出る。
浮き出た手はふやけきっていたが、外の空気を浴びるなり、もとに再生する。
水を吸いながらも、ふやける体はしわしわだ。溺死体が歩くと言えば分かりやすいか。魚がいれば、肉を食い尽くされていただろう。
ともかく。
「……」
ずるずると引きずるように岸につく。数秒たったあとに、肺にある水を全部吐き出して。
「やれやれ、ここまでされるとは」
微笑みながら、ビギナーは前髪をかきあげた。