【企画】バトルだ、バトル!【キャラバト】
「ったく、マルコ、お前がやるか?久々に血が見てえだろ……。ちっ、そーですか。めんどうなことは全て俺任せか」
また付け加えよう。
帝はただの中学生のはずだ。
血など転んで怪我した時にしか見てないし、中に住人などいない。二度言うが、これは全て帝の妄想であった。
「三秒やる、俺の目が黒い内に逃げな。いーち、にーい、さーん。……ふっ、死にたいようだな!」
帝が右手をかかげる。
「こいっ、エクスカリバーっ!」
現実ではいつも出ないが、夢の中では出るはずだ。
エクスカリバーとは、前世、自分と共に死地を乗り越えた剣である。帝談。
「てっ、あれ?」
出ないのは仕様だ。
念のため、もう一度叫ぶが、何もでない。