【企画】バトルだ、バトル!【キャラバト】
「くっ、どういうことだ。はっ、まさかっ、呪いがまだ体を蝕んでいるというのか!」
なんたることっ、と帝は手を額に置く。
「ちくしょう、侍ABも倒せねえだなんて。ちっ、だからこの体(器)は嫌いなんだ」
親が聞いたら泣くセリフである。
「さっきからぶつぶつと……!」
「死ね!」
刀が降り下げられる。こうなったら、ミラーフォース、いや、ミラーコート?いやいや、カウンターを決めて。
うだうだ考える内に、降り下ろされた刀が受け止められた。
帝の力ではない、断じて。
帝の前、影が一つ。
「おいおい、いただけねえなぁ、そりゃあ」
やけに渋い声だ。
浮浪者みたいな布一枚だけで作った雨避けがなびく。