True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
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「お市殿かたじけない…」
椅子に座りながら治療する信長の妹に光秀は静かに言った

「いつものことでしょ?でもケガが浅くて良かったぁ…」
お市は光秀の右足を包帯で結び、
「よし、完璧!蘭丸さん、運んで」

「あーい」
そう言うと蘭丸は光秀の肩をとり光秀に声をかけた
「大丈夫か?」

「あぁ…すまない」
蘭丸と光秀はお市の部屋をゆっくりと出ていった。

「それよりも一緒に帰ってきたあの男の人は誰なんだろう?」
首をかしげる。

「うーん…誰なんだろう…」
考えれば考えるほどわからない。

「ま、いっか!」
お市は笑顔でひとりごとを言った








「なんだ。未来人ってのはそんなものか?」
信長は倒れている男にいい放った。

「くぅ……」
玲は必死に起き上がろうとする。

「まだ第一段階だぞ?イメージした能力への近似化。お前が望んだ能力は【瞬間移動】。ならばこの武道場を全力で300周だ。あと254周だぞ?」

1周100メートルくらいだろうか

もちろん全力で300周なんて不可能だ…

「伊達に捕まっても知らんぞ?」

「くそ……」
負けてられるか。まだ死にたくはない。

玲は立ち上がった。

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