True-History～本当の歴史～(仮タイトル)

「あー食った食った!」
食事を終え、部屋に戻る帰り道、蘭丸はお腹をパンパンならしながら叩いた

「久しぶりに食べましたよ」

「おいおい、敬語辞めろって！」

「あ、つい…」

まだまだダメだな…

「お、玲!やっと起きたか!」

「あ、信長さん!」
目の前の信長の手には見覚えのある荷物があった

「これ、玲、お前のか？」

「そうです、俺のスクバだ…てっきり忘れてた…」

「スクバ?」
信長は首をかしげた

「いや、ありがとうございます。」

「本能寺の近くに落ちててな、珍しいものだったからお前のだろうと思って、」
信長はそういうと玲にスクールバックを投げた。

「ありがとうございます！」
玲は深々と頭を下げた。

「織田さん、終わりましたか？」
蘭丸が聞く

「あぁ、なんとかな。今から俺は飯だ。ちょっと後で二人とも俺の部屋
に来てくれ。」

「わかりました、じゃあまた後で」

「おぅ」
そういうと信長は足早に歩いて行った

「なんの用だろうな？」

「さぁ…」
俺にもわからなかった。

「とりあえず、今からお前の部屋に連れてってやるよ」

「部屋ですか？」
聞こえたが確認した。

「あぁ、空き部屋がいくつかあったからな、俺の部屋の隣でいいだろ？」
蘭丸は淡々と言う

「俺なんかが部屋いいの？」

「当たり前だろ…何いってんだよ？」
蘭丸は笑った

「すぐそこだから。」
歩く蘭丸についていった