True-History～本当の歴史～(仮タイトル)

………………

「この時代はな、大まかに言うと、2つの領主が支配してるんだ。まずは、織田さんだな、そして、伊達政宗。」

「なるほど…」

なんだかもう俺の歴史の知識は役立てそうにない…

「伊達は平気で無関係な奴や仲間を殺す。だから織田さんは忌み嫌ってる。天下統一するためにはあいつの存在が邪魔すぎる。」
蘭丸は淡々と述べる

「信長さんが天下統一したい理由って？」
玲は聞く

「平和。なるべく早く太平な世を築くためだな。」

「でも、なら、今伊達と争いをしない理由は？」
玲は更に聞く

「すでに何回かしてるんだが…ずっと勝負がつかなくてな…仲間の犠牲しか生まない…もっと強くならなくちゃならないから今はみんな修行中さ…」
蘭丸は犠牲になった仲間を思い出したのか瞳は濡れていた

「…」
玲は黙ることしか出来ない

すると蘭丸は続ける

「そして、この三年間は伊達が戦を仕掛けてくることはなかった…だが、その理由がやっとわかった…」

「俺を未来から呼ぶためですか？…」
恐る恐る聞く

「あぁ、恐らくあいつは未来から人を呼ぶために三年間かかるみたいだ。今までの戦いで【月輝燦然】のことは大体わかってるからな。そういう予測がつく。」

「…すみません…」

「は?」
突然謝る玲に蘭丸は疑問を感じた

「俺が…未来から来なきゃ…ずっと平和だったはずなのに…修行ももっと出来たのに…」
玲は下を向いて言う

「ばーか。お前じゃなくて伊達が悪いの!だ・て・ま・さ・む・ね!!」

大きな声で言った