True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
…………………
政宗は一人部屋で考え事をしていた
「政宗…大変だぞ!」
騒々しく部屋に入る男は急いでいた
「ん?どうした?小十郎?」
顔をしかめる
「幸村の奴が京都にいる…」
「は?」
言葉の意味が理解できなかったのか、問い直す
「だから、幸村が織田のとこにいるっつてんだ!」
小十郎は荒々しくいった
「本当か…あいつめ…」
政宗は顔を左手で覆い呟く
「千里眼で確認したんだ。間違いない。お前と俺であれだけいったのにな…」
小十郎は冷静に言う
「あぁ…」
政宗はまだ顔を覆っている
「どうする?こっからじゃ止めに間に合わないぜ?」
「いや、ほっとけ。」
今度は顔を覆いながら下を向く
「大丈夫なのか?それじゃ作戦通りに行かないぞ?」
小十郎が聞く
「大丈夫だ。」
「…そうか…わかった。」
小十郎は部屋を出ていった
「………あいつめ……」
そう独り言を言うと政宗は覆っていた手をどけ上を向いた
それはどこか嬉しそうだった