True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「あーーーー!!」

玲は大声をあげ自分に喝を入れ、武道場を走り始めた

すでに体は汗でびっしょりであった。

「おし、頑張れ!」
蘭丸がエールを送った途端に玲は姿を消した。



「ん?どこ行った?」
辺りを見回してもみつからない


ドン!!

蘭丸の後ろから何かが落ちる鈍い音が聞こえ、振り替えると
玲が倒れていた

「…大丈夫か?」
近づいて蘭丸が安否を確認する

玲は顔をあげ
「なんとか…」
と答えたがまた顔は下を向いた



「………ちょっと休憩すっか。昼御飯、ほら、おにぎり。」


………………………………


「うめー!!」

「いや、大袈裟だし」
絶賛する玲に冷静に答え、続ける

「今のところ、189回中、94回能力の発動が成功だからだいたい半分くらいだな。」
蘭丸記録をしていた紙を見ながら言った


「まだまだだな…で、分析は?」
玲はおにぎりをほおばりながら聞く

「走ってから5秒から8秒の間に能力発動。移動できる距離はだいたい50から100メートルくらい。発動成功は189回中94回。そのうち18回は思い通りに移動出来た。」
蘭丸は一気に読み上げた

「2日目にしたら上出来だぞ!」
蘭丸は続けざまに言った。


「あ、ありがとう。」
そう答える玲の手にはおにぎりがもうなかった。

それを見た蘭丸が言う
「よし、じゃあ次は外で訓練だ!」

「まだやんのかよ…」

正直もう辛いぞ…

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