True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「最初は未来人の観察だけって決めてたけどさ、こんなに未来人がザコってわかったんならやっぱり無理矢理連れて帰るわ。」

幸村は玲に歩み寄りながら言う

蘭丸は急いで走り、玲と幸村の間に入った。

「悪いな、こいつは渡させない…」
手を大きく広げ幸村に言う

「あ?森、お前は未来人の教育係か…」
幸村は蘭丸を見下ろす

「あぁ、死んでもこいつは守るぜ?」
蘭丸は歯をギリギリと鳴らした

「ふっふ、そうか、ならまずお前を殺さなくちゃな…」
幸村はそう言うと右手を真横にゆっくりと上げた

ビリビリッ!!

上げた手に雷が纏ってゆく

「忘れてないよな?俺の能力【迅雷輝(じんらいき)】を!!」
さらに幸村は右手を高くあげた

「玲!!耐えろ!」
蘭丸は次の瞬間玲を蹴り上げた。

かなり強く蹴られたため、玲は遠く離れた場所に勢いよく落ちた

「がっ!」

玲の痛みの声とほぼ同時に幸村は右手を地面に降り下ろした

降り下ろした右手付近の地面から雷が伝わり蘭丸はそれをジャンプしてかわした。

「よっと。」

地面から雷がすぐに消え、蘭丸は着地をする

「うまくかわしやがったな」
そう言う幸村の右手はまだ雷を纏っている
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