True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「3年前とは違うんだよ」
腰の鞘から刀を抜き蘭丸は言った

「未来人があまりにもザコ過ぎて大分興ざめしたけど、森とはなかなか楽し
めそーじゃんか」
幸村の顔は一気に穏やかになる

「楽しむ余裕なんてないぜ?」
刀を幸村に向かって右から振りきる。

幸村はそれを体を低くしてかわし、雷を纏った拳を蘭丸の腹めがけて殴ろうとしたが、刀によって防がれた。

防いだ衝撃で蘭丸は後ろに下がった

「あぶなっ…」

「なかなかやるじゃねーか!」
幸村は満足な顔をしている

「最初から本気出さなきゃ負けるかもな」
続けざまに幸村が言い、また右手を横にゆっくり上げていく

バチバチッ!!

音と同時に雷は大きくなり次第に剣のような形になっていった

「いきなりかよ…」
蘭丸は雷の剣を見ながら呟いた
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