True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「やぁ、初めまして」
にこりと笑う顔はさっきまでの怒りの表情とは別物であった

「あ、初めまして…あの…あなたは?」
玲はおそるおそる聞く

「僕の名前は浅井長政。よろしくな」

長政は手を握手を求めた

「あ、はい!」
玲はすぐに手をとった。

まさか男だったとは…

しかも浅井長政…

かの有名な反逆者だ

心なしかこの人の手が冷たい気がする…

「何かあった?」
長政は顔を覗かせた。

「いや、何も…」

ここは俺の知っている戦国時代じゃないんだ!

だからこの人は反逆者とは限らない。

現に今、助けてくれたじゃないか。

「そうだ、蘭丸大丈夫か?」
手を離し長政は蘭丸を抱きかかえた

「浅井さん…助かりました…」
蘭丸は微笑んだ

「なんとか大丈夫だったみたいだ。良かったぁ…」
長政は大きく息を吐いた

「とりあえず屋敷に戻ろう。」
長政が指笛を吹くと黒く立派な馬が駆け寄ってきた
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