True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
……………………

屋敷につき、蘭丸はお市のもとへ運び
玲と長政は信長の部屋で休んでいた


「一件落着だな」
大きな息を吐いて長政は呟いた。

「はい…あの?」

「ん?」
長政は長い髪をかき分ける

「なんで僕のことを知っているんですか?」

「あぁ…実は織田さんから極秘の手紙が届いてね。」
そう言うと長政は懐から紙切れを出した

「ほら」

「あ、どうも」
それを手に取って見る

《浅井 長政へ 未来人、橘 玲が現れる。至急篠原へ。織田 信長》

そんなことが手紙には記されていた

「未来人と聞いてすぐに伊達が関わっているとわかったよ。四日前に手紙が来てね、すぐに出て正解だった。少しでも遅れたら君達は危なかったわけだ。」
手紙を返すと長政はまた懐に入れた

ガラッ

「蘭丸から話は聞いた。長政、助かったぜ。」
信長と小さな男が部屋に入ってきた。

「織田さんに秀吉!戦はもう終えたのですか?」
長政は立ち上がった

「なんとかな、いやしかし四日で京都まで着くとは、ホント助かった」
信長は長政と握手を交わした

「伝書鳩から手紙をもらってすぐさま広島を出たんです。玲君が無事で何よりです。」

「蘭丸も大怪我じゃないしな。」
信長はにっこり笑った

すると、玲に気付いたのか

「玲、こいつは豊臣秀吉だ」
小さな男の頭に手を乗っけて言った
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