True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
なんで俺はあんな嘘をついたんだろう

あそこで絶対帰りたいって言ってもすぐに帰れないのを知ってたから?

「常に死と隣り合わせさ…」蘭丸の言葉が耳に残っている

俺はいつ伊達たちに殺されるかわからない…

どんなに訓練しても死なない確証なんてない

未来に帰りたい…

まだ死にたくない…

「玲!!」
信長さんの声が聞こえた

「はい?」
慌てて返事をする

「はいじゃねーよ、全然飯減ってないぞ?」
信長さんは呆れた顔をした

「あ」
全く忘れていた

「疲れてるんだからしっかり食べなきゃ」
秀吉さんが笑いながら言う

「はい」
そう言うと俺はすべて口にかきこみ

手を合わせ部屋を出ていった

「どうしたんだ?」
秀吉は首をかしげた

「大分疲れているんでしょう、玲君も修行中ですからね。」
長政は口を布でふきながら言った



隣の部屋の電気がついていて人陰が見える

蘭丸が治療を終えて部屋に戻って来たのだろう

俺はすぐさま部屋に入りスクールバックを手にした

中から財布を取り出す

中には一枚の写真だ


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