True-History~本当の歴史~(仮タイトル)


「玲!」
下の階から叫び声が聞こえ、目を開ける

しまった!

時計を見ると七時を回っていた。

急いで階段をおりていき、制服に着替える

「顔洗わなくていいの?」
キッチンから顔を覗かせて母さんが言う

「時間無いからいいよ、飯も大丈夫だから、行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」
妹も父さんも今日は休みのため、パジャマ姿で俺に言った。

革靴を履きながら下を見つつ玄関を開けると、異様な光に包まれた。

「え…?」
前に人影が見える

「繋がったみたいだな」

この台詞…

「伊達政宗!」

「うわっ!!」
蘭丸が驚いた声を出した

「なんだよ…いきなり大きな声だして…」
蘭丸は少し引きぎみだ

玲は周りを見回すと大きく息を吐いた

「なんだ、夢か」

「夢見てたのか?どんな夢だ?」
蘭丸は玲の近くによる

「いや、大した夢じゃないよ」

うん、大した夢じゃない…

「てか、ケガ大丈夫なの?」

「あぁ、平気だよ。ほら、これありがとな。」
そう言うと蘭丸は玲の上着を差し出した

「ん?ああ。」
蘭丸の傷口をふさいだときの服だ。血が見事に落ちている

それを受け取り、玲は着替える準備をした

「そう言えば特訓の前に織田さんが俺たちに話あるってさ」

「話?」

「あぁ。」

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