True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「一体どうしたの?」
あまりの出来事に声が裏返っていた。

蘭丸は頭をあげ、口を開いた
「お願いがあるんだ」

「え?」

「どうか…伊達を倒すために力を貸してくれ!未来には絶対に返す!俺が保証する!」

「俺が戦いたくなくったのは見え見えだったか…」
当たり前のことだ。

「俺にはお前のその急激な成長率の強力な力が必要なんだ…いや、俺だけじゃなくて皆そう思ってる、そして、今回の戦いで伊達と決着を…」
歯を食いしばる蘭丸は討死していった仲間達の顔が浮かび上がっていた

暫くの沈黙の後、玲が口を開いた

「俺は……弱虫だ」

「え?」

「この弱虫な性格を直すには丁度いい機会だと思う。」
玲は続ける

「自分の大好きな戦国時代に来たんだ!力になる!決めた!」
胸を叩いた

「玲…」
蘭丸は涙ぐんでいた


そんな顔されちゃ、力になるしかないもんな!


玲はそう思い、蘭丸に手を差しのべた
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