True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「さぁ…これから1ヶ月頑張るぞ!」

玲は自分の決意を声に出した

それから玲と蘭丸は寝食を惜しみ、修行に励んだ

そんな生活が一週間過ぎた頃…

またいつものように武道場で瞬間移動の特訓をしていた

「成功率が格段に上がったな…ほぼ100%だ」
蘭丸は呟く

「あぁ、後は剣の技術だな。短い走りで発動出来るようにしなくちゃならないし」
玲はそう言うとまた走り始めた

「俺も怪我はもう大丈夫みたいだし、この後また実際の刀使って勝負するか」
蘭丸はそう一人で決め、瞬間移動し終わった玲に昼食を渡した

「昼食ったら外いくぞ」

「おぉ、今度は負けねーぞ!」
玲はそう言うとおにぎりを一気に食べ、

「早くいこう」と言った

……………………………


「いてて…いてーよ…」

「お前…自分が何したかわかってんのか!」
小十郎は幸村の髪の毛をつかみ、引きずっている

「だからさー、悪かったから政宗にだけには会わせないでくれよ?な?」

「…」

「うわ。シカトかよ」

「政宗、入るぞ」
戸を開ける

「ん?どうした?」
政宗はひたすら策を練っている最中だった

「幸村連れてきたぞ」
小十郎はそう言うと、幸村を前に放り出した

「政宗…すまん…」
流石に政宗を怒らせると洒落にならねーからな…

幸村は死すら覚悟した


しばらくの沈黙の後、政宗は口を開いた

「気にするな。早く戦いに備えておけ」

「政宗?」
幸村と小十郎は声を揃えた
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