True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「え?」
二人は声を揃えた

「【炎楼(えんろう)】」
信長の声と共に、辺りにはいくつもの火柱が立つ

「俺は本気だ、いくぞ!」
信長は剣を真上に掲げた 

それは火柱から火を吸収していく

「やべぇ!!玲!!走れ!」

「わ…わかった!」
玲は訳もわからず蘭丸の後を追う

「もう遅い、【煉獄(れんごく)】!!」

信長は火を纏った剣を前に突き出した。

それと同時に火は巨大化し、蘭丸と玲の方へ向かう

「マジかよ!!」

「あれは一定距離までしか届かない!速く遠くへ!」
玲の隣で蘭丸は早口に言った

「わかった!」
玲は返事をし、ひたすら走る

幸い火の速度は遅く徐々に遠く離れていった

「もう大丈夫じゃないか?蘭丸」

玲は前を向きながら聞く

「あれ?蘭丸?」
返事が帰ってこないので横を向くとそこに蘭丸はいない

「え?」
足を止め、後ろを向くと遠くで蘭丸は地面に伏していた

「こけたのか…くそ!」
玲はそう言うと蘭丸に向かって走る

くそ!火が蘭丸のすぐ側まで…

間に合うか…

急げ!俺!

「うおらぁぁぁぁぁぁ!!」






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