True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
…………

「ふむ…」
あぐらをかいている信長

その目の前には地面に仰向けに寝る二人がいた

「大分良くなったようだがまだまだのようだな。」
信長は前のめりになる

「はぁ…はぁ…」
二人は息が切れ、返事すら出来なかった

「まぁ、後20日以上ある。このままの調子で努力することだ。」
そう言うと立ち上がり、再び火を纏った

「俺はこれで帰るとする。頑張ってくれよな」
信長は高く飛び上がり、屋敷へと消えていった。


「まるで歯が立たない……」
呼吸を取り戻した蘭丸が言う

「これが…俺らの総大将か」
玲は空を見たまま呟いた

その日、屋敷に戻ると見知らぬ人物が3人玄関の前にいた

玲はこの3人を見て、織田軍全勢力をこの地に集結させる話を思い出した


体の大きな男の人、スラリと長身の男、そして綺麗な白髪の女の人だ

「お、あんたはもしかして噂の?」
体の大きな男は玲に話しかけた

「はい!橘玲と言います!お願いします!」
疲れながらも大きな声で挨拶をした

「元気いいじゃねーか。あっはっは!俺は柴田勝家!よろしくな!」

この人は想像した通りの人だ。
ソフトモヒカンのような黒髪と無精髭が良く似合っている

「よろしくお願いします!」

長身の男が声を出した
「俺の名前は上杉謙信。こいつと同じ、織田軍本拠地を守護してたんだ。よろしくな!」

「はい!」
上杉謙信ってもっと冷めた人のような感じがあったけど、明るい人だ。
髪が青色とまではいかないが明るくて、ちょっと長めだな。イメージとはやっぱり違う

しかも本拠地を任される二人となると相当の手練れみたいだ…


< 63 / 80 >

この作品をシェア

pagetop