True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
数日前…

「この刀って結構ボロいのな…」
玲は城への帰り道に蘭丸に言った

「俺が昔に使ってたやつだからな。実際それで相手を仕留められるかと聞かれると困るな…」

「おい、それ笑い事ならねーぞ。」

「新しくつくってもらおうか?」
蘭丸は問う

「その方がいいかもね…ただいまー。」
屋敷に上がると玲達の目の前に信長がいた

「おっ、丁度いいや。玲、これ。」
そう言うと信長は手に持っていた刀を差し出した

「え?」
戸惑う蘭丸と玲

「お前、ちゃんとした刀持ってないだろ?俺の前使ってた刀やるよ。大して使ってないからそんなボロくねーぞ」
信長はそう言うと玲の手を取りしっかりと刀を渡した。

「じゃあ、これからも頑張れよ!」
振り替えり、信長はゆっくりと去っていった。

理解できないまま突っ立っている玲の隣で蘭丸は唖然としている

「これって結構すげぇ奴だぞ?そこらへんの奴じゃ決して持たせてくれない代物だ」玲の持っている刀を触りながら蘭丸が言う

「そんなものを俺に?」

「あぁ、お前に期待してるってことだな。俺くらいでやっと持たせてくれるようなものだから。」
蘭丸は続ける

「期待にこたえてくれよな?」
笑顔で言う蘭丸に玲は自信に満ちた顔で頷いた
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