True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
明智が答える間もなく玲は続ける。

「俺が知ってる歴史とは違うんだけどさ」
玲は苦笑いしつつ続ける

「母子家庭だったんでしょ?母親がひとりで育ててくれた。明智さんはそんな母親を尊敬してたし、とても愛していた。でも、ある日殺されたんだ」

1つ間を置く玲

「織田信長に。」

光秀の頭の中では昔の記憶が鮮明に思い出された


……………………………

燃え上がる炎をただ呆然と見ている
これが自分の家だと気付き、中に母親がいることを思い出した後もただ見ていることしか出来なかった。

ずっと立っているとやがて家の中から少年が出てきた。

その少年は体にいくつか小さな傷を負っていたが炎を気にする様子もなくゆっくりとこちらに向かってきた。

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