True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
自分と同い年か、年下かに見える少年はついに自分の目の前に来た。

「お前の母親は俺が殺した。」

全くもって意味がわからなかった。

理解したくもなかった。

自分の親族がひとり消えたなんて信じたくなかった。

「妹はもうこちらで預かった。お前も俺についてくるといい」
少年は淡々と述べるとまた歩み始めた

「待てよ!」
俺は叫んだ

「はぁ?………な…なにいってんだよ、おめぇ……」
震えが止まらない

そのまま俺は信長に殴りかかった。

でもいとも簡単に片手で受け止められた

「だから、言っているだろう?俺がお前の母親を殺した。」

更に続ける

「恨めばいいだろう?今のお前の力じゃどうせ敵わないけどな。今からお前らを雑用として迎える。力がついたのなら俺を殺せばいい。」

手を無理矢理ほどく

「なぜ、殺したんだ!」
力の限り叫んだ。

「……お前らのためだな、こんな貧乏なとこじゃどうせのたれ死ぬだけだ、それを母親に言っても言うことを聞かないからな。仕方なく殺した」
少年が言い終わると同時に俺は膝から崩れ落ちた。

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