True-History～本当の歴史～(仮タイトル)

妹のガラシャが言葉を理解出来る年に成長し、母親の死を偽り、信長様に助けてもらったんだということにした。

それからは毎日毎日、信長を殺すことだけを考えた。

修行中にわざと倒れて不意をついたこともあった。

食事に毒を仕込んだこともあった。

しかし、どれも上手く回避されてしまった。

「そこであなたは本能寺で闇討ちすることを計画したんだ」
玲が光秀を指差す

「信長さんを自分と同じように嫌ってる、または自分の親が殺されたことを話して、ひっそりと兵を集めた。でもそんな大掛かりの計画も見事失敗してしまった。」

「でも、その時の怪我を利用して更に不意をつこうとしたわけだ」

「あぁ、その通りだよ…」
光秀はうなだれる

「ガラシャには気付かれないように暗殺しようとするのも大変だったん…」
光秀の話の途中で玲は言った

「でも信長さんの話は本当なの？」