True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「なん…」
驚く光秀を無視して玲は続ける

「信長さんがあなたの母親を殺したのは、あなたの母親が人を殺すことを仕事にしてたから。」

「え…」

玲は光秀の固まった表情を見て小さく息を吐き、唾を飲み込んだ。

「争い事も何も関わりのない人を依頼された通りに殺す。大人子供関係なく、武士でもない人を。」
唇を噛み、言いたくないことを続けた。

「あなた達を養うために、全く関係のない人を殺したんだ。何人も、何人も。それを若いときのあなたが知ったら、正義感が強い光秀さんが知ったら、どうなるかわからない!だから信長さんはわざと恨まれて、仇にされて光秀さんが成長するようにしたんだ!」
玲は声を荒げた。

光秀は下を向き、体を震わせていた。

暫くして、口を開く。

「……知ってたよ…」

「え?」
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