True-History~本当の歴史~(仮タイトル)
「さぁ、着いたぞ!」

信長の声を聞いて我に帰った

「ここがまぁ1つの家みたいなもんだな」

目の前には見たこともないような大きな屋敷があった

城とかじゃないのか…

少し残念

「まぁ入れ」
信長に言われるがままについて行った

庭はまるで学校の校庭のように広い。プールのような池があり、
草木が辺りに生えている。

「いま帰ったぞ!」

信長は家の戸を開けて大きな声で叫んだ。

するとすぐにきれいな同い年くらいの
女の子がやって来た。

「兄さんお帰り、あれ?光秀さんケガ?」

信長を兄さんって言うことはお市の方か

「あぁ、こいつちょっと熊かなんかに襲われてな、

大したことないが見てやってくれ」

「それは大変!蘭丸さんそのままついてきて」
そう言うとお市は来た道を戻って行った

蘭丸も光秀をおんぶ しながらついて行った

「信長さん…」

「どうした未来人?」

「なんで光秀さんが裏切って返り討ちにしたこと黙ってるんですか?

熊に襲われたなんて嘘ついて…」

「別にあいつに話すことでもないよ」

「でも光秀さんがお市さんを人質にしたりでもしたらどうする気ですか?」

「お前、なんで妹の名前を?」

あ……

信長は続ける
「まぁいいか、光秀は俺以外には手は出さんよ」

「え?」

「とりあえず心配するな、ほら、部屋でゆっくり話してもらうぞ」
そう言うと信長は靴を脱ぎ、静かに廊下を歩き始めた

俺は黙ってついていくだけだった
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