桜は花の尤(ユウ)成るもの
ヒヒヒ-ンッ!
「え…?!」
その馬は町人と武士の
やり取りをまじかで見ていた
私に向かって崩れ落ちてきた
「んっ!」
そこからは時間の流れが
止まったようだった.
気がつくと私は、その騒ぎの輪
の外に立っていた。
その輪は静寂に包まれていた。
「おい..馬が死んだぞ?」
誰かの一言で.凍っていた
その場の氷はとけ、
人々の混乱の声が広がった。
切り殺そうとした武士の
馬が.女の子の上に倒れ込むと
女の子は消え 馬が死んだ…と。