恋せよ、乙女!!
学校から家まで片道30分の距離を歩いて帰る。



学校の近くにある喫茶店、『クローバー』に目が移った。



大好きな紅茶とケーキが恋しい。



海さんに会って愚痴を聞いてもらいたい。



でも、今の私は追試のための勉強をしなきゃいけない。



店に向けた足を、家路に向け歩き出した。



そしたら、絶対に会うんだよね、達也に。



「まだこんな所歩いてたんだ?」



やっぱり…。達也に追いついてしまった。



「別にいいでしょ。」



「俺を待ってたのか?」



「違う!!アンタうるさい!」



思い切り達也を睨んでやった。



「相変わらず恐いね〜。女なんだから可愛くならないの?」



「うるさい!」



イライラな気持ちを噛み殺し、歩く速度を速める。


でも、達也は私の態度なんてお構い無しに、隣に並んで歩く。










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