恋せよ、乙女!!
達也はマイペースと言ったらいいのか、


無神経と言ったら良いのか、



突然私の前に手紙らしき物を差し出してきた。



そして二人立ち止まった。



「なによ…これ」



「さぁ?何だと思う?」



じっと差し出された封筒を見ていたが、達也の意味不明な言葉に顔を上げた。



「何だと思うって、私に聞かれても…」



「さっき靴箱開けたら入ってた。」



「どう見たってそれ…ラブレターじゃないの?」



薄いピンクで、縁がレースの模様で縁取られた封筒。



どう見たってラブレターじゃん。



「はぁ?ラブレター?嘘だろ?」



「アンタが好きなんじやないの?その人。」



「ありえないだろ〜。だってコレ名前書いてないぞ?」



達也の表情は有り得ないという顔をしてる。



私は……、



その時の私はどんな顔をしてたんだろう……



ただ胸の鼓動が苦しく感じた。











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