誰よりも、あなたに～I NEED YOU～

僕は実家で１週間ほど過ごして帰宅した。

夏休みももう終わりなのかと考えていた。

いつものファミレスにトシとかっつんで話していた中で美沙紀の話が出た。

かっつんは美沙紀とよく連絡をとっているようだ

美沙紀は最近バイトでキャバクラに入ったらしい

美沙紀のイメージからキャバクラで働いていると聞いても

特に驚きはしなかった。
その日はファミレスを珍しく早めにきりあげそれぞれ帰宅した。


写真展の結果が返ってくる頃、僕とトシは写真展の会場へと向かった。

その日かっつんは用事があるらしく来れなかった。

３人揃わないことは珍しくて僕とトシは用事とは聞いていたものの
何か妙なことでもあったのかと心配していた。


写真展で大賞はとれなかった。入賞もすることができなかった。

写真なんてほんの出来心で始めたものだったから別に悔しくもなかった。

それよりもかっつんのことが気になっていた。

そのころかっつんは必死で美沙紀を探していた。

美沙紀は連絡がとれなくなっていて、しばらく家にも帰っていないという。