誰よりも、あなたに~I NEED YOU~
5時くらいにトシがきて、5時半くらいにかっつんがきた。


僕はいつも集まる時、時間を設定しないでいた。

だけどだいたい3人とも夕方まで、または昼過ぎまで寝てしまう大学生だから、集合時間はだいたいかぶるものだった。


僕は今日早めについてしまってか、ドリンクバーを幼い子どものようにブクブク泡をたてながら待っていた。



3人が席に揃ったのは久しぶりだった。




だけどいつもの雰囲気のファミレス、いつものメンバー、良い人だとわかった店長、久しぶりだけど、そうじゃない気分だった。


僕はその気分のまま話し始めた。




『なぁ俺ら3人最近集まってねぇじゃん?

みんなそれぞれ忙しいこともあるかもしれないけど、なにか楽しいことないかな?』



トシはかっつんと顔を見合わせてから言った。

『確かに集まってないけど…………






俺らそれぞれの時間があるわけじゃん?


今は共有してる暇ないっつうか…………こんなとこ~~~……………まぁ良い俺帰るわ…』


『………俺も』




突然、孤独になったというか…見捨てられた気がした。

一瞬、トシの言葉を聞いた瞬間に泣きそうになった。


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