誰よりも、あなたに~I NEED YOU~
そこにいた女性は…礼だった。




礼は気が狂ったように発狂していた。




『うるさい!!うるさい!!私は病気じゃない!!…消えて!!お願いだから消えて!!私はなにもしてないの!!病気が勝手にしたのよ!!そう私じゃないのよ!!………助けて!!!………………助けてよ………誰か助けてよ!!!!!!!!!!……うっ………ううう………』



頭を押さえて髪をぐしゃぐしゃにして、目を大きくあけて泣き叫んでいた。


僕は礼のそばに近寄って


『救急車!!!早く!!!』

人ゴミの中の一人の人がすぐかけてくれていた。


『礼!!!落ち着け!!!俺だよ!!!優也だよ!!!!』
もう礼は周りが見えていない。


礼にしか見えない世界に入り込んでいた。


僕は恐れていた以上のことが現実に起こってしまったようだ。


救急車が5分後にきて礼をタンカに乗せて救急車にのせた。もちろん僕も同乗した。

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