誰よりも、あなたに~I NEED YOU~

気色

蒼い空のもと僕は一人立っていた。

近頃、バイト三昧だ。

毎日が淡々と過ぎていっているようだ。

『ねぇ道に迷った…案内してくれない?』

突然、声をかけられてびっくりした僕。

礼の声にすごく似ていた。

『……え、あ、道に迷ったの!?…どこへ行きたいの?』

『ねぇデートしてよ』

『はぁ!?…ナニイッテルノ!?』



『ほら!』
見知らぬ女性は僕の手をとってアスファルトの上を走っていく。

『ちょっ…ちょっと!君は誰!?』

『私?私は神山 咲(かみやま さき)』


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