誰よりも、あなたに~I NEED YOU~
礼は美沙紀と共に帰っていってしまった。


僕の不安はまだとれたわけではない

若年性アルツハイマーの進行は思っていたより遅かったが


礼はその病気を持っていることは変わりはないから


その日、僕はトシとかっつんと共に帰った。

帰り道、かっつんは僕に言った。


『神崎さんにあって優也はどうするつもりなん?よりを戻すわけじゃないんでしょ?』


僕は真剣に答えた。

『よりを戻すつもりはないよ。ただ心配で様子を見にきたのと…写真部に誘おうかな…って思ってさ』


トシとかっつんは声を揃えて、


『写真部に誘う!?』

『あぁ』


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