ありがとうとごめんね

──龍 Story

中1の最後ら辺の時・・

最初にゲームで話した時は
どーでもよかった。

てか、実際女なんてどーでもいい。
友達で終わり。
仲良くするのは基本好きなんだけどね─
なんつーか、女は男の前じゃ色目使って
女だけしか居なかったら、180℃変わって。

だけど、ゲームの中で話した
″そいつ″は今までの女と違った。
喋り方・話す内容。
例えゲームの中でも女らしさアピールしてくる女子とは違って
普通に話しかけてきた。
″そいつ″はチャラくて、俺の学校の女子で
チャライ奴なんて″そいつ″くらいしか居なかった。
″そいつ″は仲良くなっていくと本当の″そいつ″を
出してきた。
チャライなりに辛い思いしてきた・・って感じ。
なんかわかんねぇーけど。喋ってると
時々さびしそうなんだよね。
メアド交換して、学校で話そうって誘ったのに
「ごめん。うち人見知り」とか言ってきて・・。
こんな女マジで初めてでさ。
逆に興味持った。



─6月

俺は今のクラスあんま好きじゃなくて、
休み時間はいつも他のクラスに遊びに行ってんだ。

『おぉ~龍~!!』

こいつは同じ部活サッカー部の友達、隼人。

「ぅいーっす^^」

『待ってたぞぃ!』

「なんだよそれ」

隼人はめっちゃテンション高いんだよね。
俺も結構高いって言われるけど、こいつには敵わないだろ・・・ってくらい
テンション高い隼人。

『俺、今まで聞いてなかったけどっ!聞いていいっ!?』

「何?」

『お前って~ぇ』

「・・うん?」

『好き奴とか居るっ!?』

・・好きな奴。

「ん~~いねぇ^^」



< 12 / 24 >

この作品をシェア

pagetop