ありがとうとごめんね


『え?なんで知ってんの?』

「ぃや・・ゲームで話したことあったから・・」

『マジ~!俺もそのゲームやりたいっ!龍!』

「俺っ!?」

 龍がめんどくさそうに言う。

『うんー紗季も龍もやってんなら俺もっ!』

「じゃ、やればいいやん」

 ときどき出る龍の大阪弁。
 うちにもうつっちゃったんだよ・・。


『てかさっ!龍と紗季ってなかいいの?』

 仲・・・いいのかな?うちは仲いい友達でいたいって思ってるけど・・。
 
「どう・・・だろうね?」

 龍が困ったような顔でうちの事を見ながら言う。

「今までゲームでしか話したことなかったからねッ!・・」

 これ以上龍を見たら、もう本当で諦められなくなりそうで目を合わせれない。
 

『なんだ~じゃあ、二人は友達な訳っ!?』

・・・そういえば。友達なのかな?龍はうちの事どうも思ってないだろうな。
 ただの女子としか思ってないだろうな・・

「・・・」
「・・・」
 
『なんだよ!二人ともっ!黙り込んじゃって!』

「いや・・ね?うちらってゲームでは友達だけどリアでも友達っていうのかなっ?」

 やっぱ目は合わせれない

「言う・・・じゃね?」

『そっかそっかーー!そういうことかっ!』

そういう事??

「なにが?」

そう言って龍がちょっと困った顔をする。

『龍って紗季の事・・・』
 
 うちの事・・・?

「はいはいー紗季宿題やるっつってんだから帰るよー」

 龍はそう言って隼人を連れてどこかへ行こうとしてた。

『えっ!ちょっと!!・・・・・ごめんね!紗季。じゃっ!』

「あ・・うん。ばいー」

そういえば・・龍っていつももっと笑顔で
可愛いって言われてるよね?
今話してる時全然笑顔じゃなかった・・・。
うちの事・・・嫌いなのかな?
< 17 / 24 >

この作品をシェア

pagetop