ありがとうとごめんね
『え?なんで知ってんの?』
「ぃや・・ゲームで話したことあったから・・」
『マジ~!俺もそのゲームやりたいっ!龍!』
「俺っ!?」
龍がめんどくさそうに言う。
『うんー紗季も龍もやってんなら俺もっ!』
「じゃ、やればいいやん」
ときどき出る龍の大阪弁。
うちにもうつっちゃったんだよ・・。
『てかさっ!龍と紗季ってなかいいの?』
仲・・・いいのかな?うちは仲いい友達でいたいって思ってるけど・・。
「どう・・・だろうね?」
龍が困ったような顔でうちの事を見ながら言う。
「今までゲームでしか話したことなかったからねッ!・・」
これ以上龍を見たら、もう本当で諦められなくなりそうで目を合わせれない。
『なんだ~じゃあ、二人は友達な訳っ!?』
・・・そういえば。友達なのかな?龍はうちの事どうも思ってないだろうな。
ただの女子としか思ってないだろうな・・
「・・・」
「・・・」
『なんだよ!二人ともっ!黙り込んじゃって!』
「いや・・ね?うちらってゲームでは友達だけどリアでも友達っていうのかなっ?」
やっぱ目は合わせれない
「言う・・・じゃね?」
『そっかそっかーー!そういうことかっ!』
そういう事??
「なにが?」
そう言って龍がちょっと困った顔をする。
『龍って紗季の事・・・』
うちの事・・・?
「はいはいー紗季宿題やるっつってんだから帰るよー」
龍はそう言って隼人を連れてどこかへ行こうとしてた。
『えっ!ちょっと!!・・・・・ごめんね!紗季。じゃっ!』
「あ・・うん。ばいー」
そういえば・・龍っていつももっと笑顔で
可愛いって言われてるよね?
今話してる時全然笑顔じゃなかった・・・。
うちの事・・・嫌いなのかな?