君のトナリ
「てか、大体やっくんと付き合っとう訳でもない人が、そんなこと言うて何になるんですか~?」


ゆみの顔がぴくぴくしとう。
笑える。


「あっ! 付き合ってないんじゃなくて付き合われへんのか♪」

「友達やねんやったら、応援するやろ!?」


…は?
友達ちゃうし。


「別に友達ちゃうやん」

「友達やろ!?」


ふう…と溜め息をつきながら言う。


「…じゃぁ百歩譲って友達なことにする。でも友達でもやっくんとは喋るし」

「なんで!?」

「やっくんとは友達やから」


うっといな~コイツ。


「…………」


ゆみが黙った。
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