君のトナリ
横目で見ると、悔しそうな顔をしたゆみが立っていた。

ばーーか。
あんたがあたしに勝てる訳ないやろ。


「じゃぁやっくんさんきゅっ♪」

「おう♪」


そう言って、あたしはやっ君が必死こいて書いた連絡を、消しゴムで消した。
シャーペンで書いてあった文字は、なんなく消えた。


「あ゛ーー!! 何で消すんよ!」

「汚いから」

「最悪や…」


やっくんめっちゃ落ち込んどうし♪
ばりおもろい♪





やっくんに大しては、少々Sッ気がある、あたし♪
< 29 / 60 >

この作品をシェア

pagetop