君のトナリ
やっぱり謝りの手紙やん。
つーか謝るんやったら、初めから喧嘩ふっかけてくんなよな。


そう思いながら、返事を書こうと、封筒を出した。



”ゆみへ


あたしこそ、金曜は言いすぎた。
ごめん。


(…悪いなんて思ってないけど)


あたしは別に、やっくんなんか普通の友達としか思ってない。
好きでもないし、むしろ恋愛対象じゃないし。


(…これはほんまかな)


1番ムカついたんは、やっくんについてじゃなくて、
奈留とか巻き込んだこと。
何で奈留まで巻き込むん?
奈留が居るからって、あたしが変わる訳ないやん。


(…ほんまそれ)


まぁ、もうこの話はいいよ。
クラス一緒なんやし、楽しくしたいし。


(…一緒に行動はせんでもええけど
 むしろ、近づいてほしくもないけど)


じゃあまたね
ばいばい
   
      菫より”
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