君のトナリ
ガタッ――


隣の席に座ったのは、華菜の彼氏さま。
名前は雄也。
あたしが”雄ちゃん”って呼び出したら、なぜか学年に広まったし。

実はこの子、あたしと3・4才の時同じ教室?みたいな所通ってたんですよ。
だから結構、雄ちゃんが3・4才の時の写真は持ってる。
ちなみに、この中学でその時同じ教室だったのは、4人くらい居る。

っつーか…華菜ヤキモチ焼きやからなー…。
誤解されたら終わるね、うん。
あたし華菜には勝てませんから。


「雄ちゃん、隣ー?」

「うん」

「よろしくー!」

「うん」


…はい、皆様もうお気づきだと思いますが、この子単語で話しますから。
テンション上がっとうときはめっちゃ喋るけど。

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