君のトナリ
俊を見て癒されているあたしの首に、生暖かいものが触れた。


「うぇっ―――!?」


ニヤニヤ笑っているのは……もう分かるでしょ?
優花…だからあんたその顔は犯罪やって…。
ありえんからな、その笑顔。


「あんたほのぼのしすぎな」


ニヤリと笑う優花は、悪魔そのもの。
ありえませんよあなた。
でも負けじとあたしも言い返す。


「ほのぼのして何が悪いねん! 優花が悪魔なだけやろ!」


そんなあたしに、魔の手が差し掛かる。

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