君のトナリ
「ゴホンッ――えぇ~」


わざとらしい咳払いをした後、俊は話し出した。


「俺らバスケ部やん?」


うんうん、と頷くあたしと優花。


「バスケっていうのは、こういう円の中にボールを入れるスポーツやろ?」


…まぁそりゃそやろ。
そうやなかったらバスケて言わんしなぁ…。


「ほんで、ボールを入れるときには、音がするよな?」

「こう…ズボッっとね?」


俊と一緒に説明をしだす、雄ちゃん。

音鳴らんと綺麗に入るときもあるけどな?
先輩とか特に。
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