First Love ~君がくれたもの~
ミリアの足からは夥しいまでの血が流れている。
なにがどうなったのか分からない・・・・。
足の痛みさえ麻痺しているようだった。
「兄さ・・・」
ミリアの言葉えを遮るように再び銃弾をミリアに放った。
「うっ・・!!」
今度は左腕と右足を貫かれる。
もう・・立ち上がる事もできない。
ミリアは信じられないといった瞳で兄を見上げた。
「兄・・さま?」
けれど幾ら兄に傷つけられようと、その現実を受け入れる事など出来なかった。
必死に自分を逃がしてくれた兄の姿を知ってるから・・
いつだって自分を包んでくれる優しい温もりを覚えてるから・・・
あれが、偽りだなんて思いたくない───────‥‥