First Love ~君がくれたもの~

空には真っ赤な夕日が映えていた。

それは、血のような悲しい色──────。




気が狂いそうな程の多くの死体があった。

叫びそうになるのを何度も堪えて走り続けた。


自分はこの街の人達を知っている。

明るくきさくで、笑いのたえない人達だった。

それが今は見る影もない──────

自然と涙がこぼれるが、ミリアは拭う事なく走り続けた。




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