First Love ~君がくれたもの~

「私の、心臓・・?」

ミリアは自分の胸に手をあてた。

「お前の力はそいつのお陰だよ」


どくん・・胸の鼓動が速くなる。


「アメジスト・ストーンが外に出るには、アメジスト・ストーンの力が弱まり、その主・・つまりお前が死んだ時、或いはお前が望んだ時初めて解放される」


どくん・・どくん・・・


「もっとも、解放すればお前は死ぬがな」


どくん・・・・!!


「・・・・・・っ!!」

胸が苦しい・・・

「苦しいか?」

近づくシモンを、ミリアは胸を押さえながら見上げる。

「アメジスト・ストーンは地球の空気に弱い。長く地球の空気に触れると消滅する。体内にそれを宿したお前はここでは生きられない」

「っ・・・」

シモンの話しを聞くも、意識が遠のいていく・・


私・・死ぬのかな


「間もなくお前は死ぬ。先ず消滅するのはお前だ。そしてアメジスト・ストーンが解放される」

ただミリアを殺してもアメジスト・ストーンの力は解放されない。

それ自体を弱らせなければいけないから。

だから、地球が一番良かった。









全ては計画どおり・・・・・






< 146 / 208 >

この作品をシェア

pagetop