First Love ~君がくれたもの~
「お前の居所は手に取るようにわかったよ」
「え?」
「・・・ペンダント、してくれてると思った」
ミリアは恐る恐る胸にあるペンダントに触れた。
まさ、か・・・
「そいつは発信機だ。お前に渡す前に俺が改造した」
涙が・・零れた。
地球に来てからずっと、ペンダントをお守りの様にしていた。
自分にはこのペンダントとブレスレットしか残されていなかったから。
兄さまには復讐心しか残されていないの?
私は信じたい・・・
大好きな兄さまを・・・・
兄さまと過ごした日々が幻だなんて思いたくない。
ねぇ・・
兄さま・・・・
「ミリア・・・お前も早く父王達の所に逝きたいだろ?楽にしてやるよ」
兄さま・・・・・・・・