First Love ~君がくれたもの~
『・・・リア・・ミリア』
それはとても懐かしい声だった。
─────────誰?
『どうしたの?ミリア、あなたらしくもない』
─────────母・・さま?
『諦めるの?そうね、諦めたほうが楽かもしれないわね』
─────────諦めたくなんて・・ない。でも身体が動かないの・・・
『大丈夫よ。あなたにはアメジスト・ストーンが宿っているのよ』
─────────母さま?
『・・・あの人がミリアの好きな人?ふふっ、いい男じゃない』
─────────何をいってるの?母さま?
『頑張りなさい。貴女の思うとおりに。・・・ずっと見ているから・・』
その声は次第に遠くへと行ってしまう・・
─────────母さま?待って!どこにいくの?ミリアを置いてかないで!!母さま!!
『頑張るんだぞミリア』
『負けないで!お姉ちゃま』
そして聞こえてきたのは二つの声。
─────────父さま・・?ミル・・・?
待って・・行かないで・・!!私もそっちに行きたいの!!!