First Love ~君がくれたもの~


「・・・ミリア・・」

その声にミリアは一瞬肩を揺らし、ミルを抱いたまま振り向いた。

「に・・兄、さま・・・?ミルが、ミル・・が・・っ!」

「ミリア・・」

訴える様なミリアの瞳が映る。

一瞬節目がちになるが、意を決したようにミリアの瞳に映る自分を確認しながら話した。

「父上も、母上も・・俺が来た時には・・・」

ミリアは信じられないといった様に目を見開き、妹を兄にわたして父と母のいる王室へと走った。



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