First Love ~君がくれたもの~

『雄平・・起きて・・雄平・・』

穏やかで温かい声が聞こえた。

雄平はゆっくりと目を開ける。

目の前にはいるのは光りに包まれたミリア・・


────────ミリア?ここは・・どこだ?


『雄平の夢の中だよ』


────────俺の夢?


『うん』


────────ミリア?お前の身体が紫色に光ってる・・・


『・・・うん』


────────綺麗・・だな・・


『ありがと』


────────俺・・死んだはずじゃ・・・


『全部・・夢だったんだよ・・・』


────────夢?


『うん』


────────違う・・夢なんかじゃない・・俺は・・・


『安心して。全て元通りになるから・・・。そしたら私の事忘れて幸せになるんだよ』


────────忘れて?


『・・・全てを私たちが来る前の状態に戻すの。雄平は・・私なんかと出逢わなかった。
幸せだったあの頃に戻るの・・・・』


────────ミリア?


『最後に一つだけ・・・雄平の願いを叶えてあげる。それがホントに最後の私の力だから
・・・・・』


────────願・・・い・・?






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