First Love ~君がくれたもの~


歩いていると、次第に塩の香りが濃くなってきた。

ミリアはそのまま歩き続ける。

まるでその場所が分かっているかのように。


「・・・あった」


海に浮かんでいる宇宙船を見つけ、顔を綻ばせた。

ミリアはその宇宙船に向けて両腕を伸ばす。

ミリアの身体にシンクロするように宇宙船が紫色に光ると、海の中へとその姿を消した。





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