First Love ~君がくれたもの~

「あれなぁに?いい匂いがする!」

ミリアは雄平の手を匂いがする方へ引っ張った。

「ああ、クレープだよ」

「くれーぷ?」

口をあんぐり開けたままクレープがくるくる焼けるのを見ている。

「食べてみる?」

ミリアは更に目を輝かして思い切り首を縦に振った。

紙で巻かれたクレープを受け取ると、ミリアは一瞬戸惑いを見せる。


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